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  <title>重奏Ｓｅｐｔｅｔｔｅ</title>
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  <description>空を　見上げる　と　音が　なったよ
　そして　ぼくは　ないた</description>
  <lastBuildDate>Tue, 09 Jun 2009 07:23:04 GMT</lastBuildDate>
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    <title>大正浪漫 壱</title>
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    <![CDATA[<br />
「おや」<br />
<br />
眼鏡の奥の細い瞳が私を捉えた。<br />
彼は私の家に時々来る家庭教師だ。彼の名は「霧島 季侑」私とは一回り歳が違う。これがまた変わった人で、ある程度、容姿も頭も良い…なのに告白してきた女性をことごとく振っているのだ。 <br />
<br />
「季侑さん」<br />
<br />
私が返事をすると笑って近付いてきた。<br />
今日は家庭教師の日じゃないのに… <br />
<br />
「結婚を申し込まれました」<br />
<br />
「え？どなたからですか!?」<br />
<br />
「西園寺家令嬢 西園寺 結子様からです」<br />
瞬間、脳裏に西園寺殿の顔が過ぎった。 <br />
西園寺家と言えばこの帝都東京のなかでも有数のお金持ちの家だ。もともと季侑さんの家もそこそこお金はあったが、数年前帝都で怒った金融危機に飲まれ今まで貯めたお金は水の泡となった。<br />
そこで、季侑さんの性格と頭脳を頼りうちのお父様の出版社が季侑さんを家庭教師として、社員として雇った。 <br />
だが何故今は亡き霧島の子息を娶ろうとするのか。<br />
<br />
不意に視界が遮られ、強風が吹き、<br />
<br />
「-----」<br />
<br />
<br />
気付いたら目の前には季侑さんの姿。 <br />
<br />
「え……？」<br />
<br />
<br />
そこに残ったのは【サヨナラ】と言う四文字だった。 <br />
振り返ったら、もう季侑さんの姿はなかった。<br />
<br />
嫌だ。サヨナラなんて嫌だ。 <br />
こんなに簡単に西園寺に行くのが嫌だ。 <br />
<br />
「季侑…さん…っ…！」<br />
<br />
私は泣き崩れた。 <br />
自分の中からあの時消えたと思った波だが滝のように溢れ出る。気付いてしまった思いへの期待と後悔とがぐちゃぐちゃに混ざり合う。 <br />
<br />
「っ…好き………好き…っ！」<br />
「季侑さ…ん！とし…ゆ…きさ…ん…っ！」<br />
「いやぁ…いやぁ…いかないで…いか………ないで…よぉ……！」<br />
<br />
虚構の空に向かって…私の声は響くだけだった。<br />
<br />
]]>
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    <pubDate>Tue, 09 Jun 2009 07:09:29 GMT</pubDate>
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    <title>シュレディンガーの猫</title>
    <description>
    <![CDATA[<br />
　さて、私は君たちに問いたいことがある。<br />
この箱の中には一匹の猫がいる。生きているか死んでいるのかどちらだろう。<br />
答は開けてみないと分からない。<br />
<br />
　そんな与太話を理化か物理か化学か&hellip;なんだか知らないが、聞いた。その話を興味心身に聞いていた郁は俺に「操ならどっちだと思う？」なんて、聞いてきた。郁は昔からそうだ。何か話すと一喜一憂する、そんな表情豊かなアイツが俺は気になっている。<br />
俺は無神経に「さぁ&hellip;ただ、俺は生きてる確率のほうが少ないと思う」と、答えた。<br />
だって、そうだろう？<br />
人間に置き換えてみよう。俺らは箱の中に閉じ込められて、わけの分からない何かを入れられる。そんなの、俺だったら確実に死ぬね。だって、怖いからな。<br />
<br />
「私は生きてると思う！！」<br />
　急に郁が笑顔で言い出した。<br />
郁にすればその答は正。俺の答は負&hellip;つまり＋と－の考えだ。<br />
ｲｷﾞﾘｽか何処かの国だった。「答は無数にあるんだ」ってね。<br />
○＋△－□＝10<br />
この記号の部分を当てはめなさい。そんな問題が出たら何とだって答えられるだろう。<br />
それと同じ。<br />
この「シュレディンガーの猫」現象だって、もしかしたらどちらでもないこともあるかもしれない。物質が5：5ぴったりになるかもしれない。<br />
<br />
　そんな答が無数にある中、俺たちは限りない可能性を秘めて出合った。<br />
<br />
　さて、もしも俺が郁に「好きだ」なんてこっぱずかしい台詞を言ったとしよう。郁はどんな反応をする？<br />
そんなの、分からないじゃないか。<br />
俺が負なら郁は正。俺が正なら郁は負。いや、もしかしたら両者が正である可能性だってあるんだ。その逆で負だって言うこともありえる。<br />
なら、一度サイコロを転がしてみるのも良いかもしれない。<br />
<br />
「なぁ、郁、俺、お前が好きだ」<br />
<br />
この後の郁の答は俺だけしかしらない。<br />
<br />
開けてみないと分からない箱。<br />
聞いてみないと分からない心。<br />
<br />
<br />
だって世の中、皆が「シュレディンガーの猫」なんだから。]]>
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    <category>SS</category>
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    <pubDate>Tue, 12 May 2009 12:25:12 GMT</pubDate>
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